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「ここはとある断崖絶壁の崖の上。
そしてはるか下には流れのはやい川が見える。
今日わたしは己の精神を鍛えるため、
世界屈指の恐怖アトラクション、バンジージャンプに来ている。
わたしは今日、己の恐怖心に打ち勝ち、ここから飛んでみせる!」
「さて今、わたしの前には2人の勇気あるチャレンジャーが順番を待っている。
一人目勇者は二十歳ぐらいの青年、
わくわくした感じで体にベルトを装着してもらっている。
二人目は女性。
おそらく一人目の青年の彼女的な女だろう。
先程から『ヤバい』を連発している。
よほどビビっているのだろう」
「さて、1人目の青年のスタンバイが完了したようだ…」
「人はなぜ、何を思い、何を求めて恐怖と戦うのか。
恐怖の先にあるものは何か。
その答えはきっと、私がここから飛んだときに初めてわか…」
係員
「すみません。静かにしてもらえますか。」
「申し訳ない…」
「…。場の空気がピリピリとしている。
それもそのはず、今から青年がここから飛ぼうというのだ。
ゴムに繋がれてるとは言え、しばし空中に身を委ねることになる。
ここでもし何かあれば待っているのは、
まごうことなき終わり。
周りのスタッフたちにも緊張の色が見える」
「しかし大丈夫。青年よ。
君には女神がついているではないか。
君がそこから飛んだ後、きっと上から女神が微笑んでくれ…」
係員
「静かにしてください」
「申し訳ない…」
係員
「はい、では心の準備はいいですか?」
青年
「は…はい!」
係員
「では行きます。私の合図に合わせておもいっきり飛んじゃってください!」
青年
「っしゃぁぁあっっ!」
係員
「すりぃぃい!」
係員
「とぅぅうう!」
係員
「わぁぁああん!」
係員
「バ…
ちょ「ンジィィイ!!」
青年
「ん?ウワッあっ!あああぁぁぁ!!」
「そして青年は大空へ…」
係員
「大空へじゃないでしょ!」
「。。。。
さっきから、ちょこちょこ人の邪魔して!!」
係員
「だからこっちのセリフだって!あなた何考えてんすか!」
「うわぁ~、下から見てるより実際上に来てみたら思ったより高いなぁ…って考えてた!」
係員
「あなたの感想なんて聞いてないわ!
ほんと危険なんすからふざけないでください」
「ちょっと待った!ふざけてなんかない!」
係員
「どう考えてもふざけてるでしょ!勝手に合図しちゃったりして!」
ちょ
「ちょっと待った。タイミングに狂いはなかったはずだが?」
係員
「そういう問題じゃなくて!彼、飛ぶ瞬間、アレ?うわぁぁあ!って感じで落ちてったじゃないっすか!あなたのせいで!」
ちょ
「ちょっと待った。それが何か?」
係員
「彼がもし心臓の弱い子だったらどうするんだ!」
ちょ
「ちょっと待った。その体調でバンジーやることじたい、
間違ってると思わない?」
係員
「心の準備の問題でしょ!」
ちょ
「ちょっと待った。彼の心の準備はバッチリだったように思うよ?」
係員
「あああっ!もおっ!全部質問で返すな!なんなんだ!ちょっと待ったちょっと待ったってうるさーい!」
ちょ
「わたしはちょっと待ったマン。
今、股間を熱くする男性に大人気のヒロインだけどヒーローだ」
係員
「知らん!で、何しに来たんだ!」
ちょ
「修行…」
係員
「よそでやってくれよ!」
ちょっ
ちょっと待ったぁー!
次のバンジーのために下にマットの準備を!!!!
係員
「いやらしいことを言わないでください!」
「マットとかヌルヌルしたのはご自分で準備してください」
修行休みでも煩悩は忘れないです(๑♡⌓♡๑)
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